ラインマーカーはこのように使っていた
問題文には〇×、解説文にはラインマーカー
私の問題集は、しっかり書き込みをしたり、多色を使い分けたり、ときれいにまとめられているものではありません。
「肢別過去問集」の各問題には、青色で20個の〇×が並んでいます。最後のころには間違った問題だけを3回くりかえしていましたので、3回分の赤色の〇×がついている問題もあります。
右ページの各問題の解説には、答えを導くのに必要な部分に黄色のマーカーが引いてあります。マーカーを引いたのは、少ない問題で解説の1行分程度、多い問題では解説文の4分の1程度です。なるべくラインの分量を増やさないように気を配りました。主にラインが引かれた部分の解説を見返すので、分量を増やしてしまうと時間がかかるためです。なるべく少なくラインを引いてきましたので、ラインが引かれているのは、ほとんどの場合、解説文1行分程度です。
最初のころにラインを引いてはいけない
答えを導くために必要な部分はどこかを見分けるのは、実は大変なことです。問題集をはじめた最初の頃は、何が重要で何が重要でないか、どこで正解を見分けるのか、がわかっていません。そのため最初のころにラインマーカーを使って線を引いてしまうと、かなり多くの部分にラインを引いてしまうことになります。その結果、本当に重要なのはどこなのかがわからなくなってしまうのです。
私がラインを引いたのは問題集を15回転したときでした。15回転もしていますと、今更ラインを引かなくてもよくなっています。その時期にあえて時間をかけてラインを引くのは、そのあとの時間を少しでも節約するためです。
15回転する頃には、「肢別過去問集」だけではなく「千問ノック」や予想問題集、記述対策問題集などが勉強に加わってきています。それだけ忙しくなっています。今までと同じ時間を「肢別過去問集」に割くことが難しい状況です。ですから回転を止めることなく、他の勉強を加えることができるように「肢別過去問集」の効率をあげるしかないのです。そこで黄色のラインマーカーを用いて本当に重要な部分にラインを引き、解説文はそこだけ見れば大丈夫なようにしました。
問題文を読み、正誤を判断し、正誤を判断した根拠をあげ、解説文でその判断が正しいかを確認します。この繰り返しです。解説文の一部分だけを確認すればよいので、効率があがります。「肢別過去問」の回転を落とさずに、他の問題集を加えることができます。
ラインマーカーは一色だけ
ラインマーカーはあくまでも黄色一色です。私はUNI(三菱鉛筆)の「PROPUS WINDOW 蛍光」を愛用しています。ペン先に窓が開いているので、ラインを引いた部分が確認できます。ラインを引きすぎることがありません。お薦めです。
何度もいうように色は黄色一色です。他の色は使いません。色数を増やすと色に意味づけが必要になります。法律(〇〇法第〇条)には水色、法律の条文は黄色、判例には緑色といった感じです。そうすると「今引こうとしている部分は何色にあてはまるだろう」と考えることが必要になります。色に意味をもたせれば見直したときに一目でわかります。見やすいです。しかし私はその区別は必要ないと思っていました。色別にすることに気を配るため、多くの時間が必要になります。そこで迷うことなくラインを引くために、いつも黄色のマーカーを使っていました。他の色の用意はしていませんでした。
その時手元にあった色を使って適当に引く、という強者もいらっしゃるようです。その思い切りの良さをうらやましく思いますが、私は性格的にそれができません。ですので一色だけ用意して、すべてをその色で賄うという方法をとっていました。
マーカーを引くのは勉強の手段にすぎない
マーカーを引くと問題集がきれいになります。何色か使っていれば、なおさらきれいになってきます。線を引くだけで、勉強した気になってきます。
でもそれは勉強ではないのです。ラインを引いたところを繰り返し確認する。本当に重要な事柄を何度も何度も見直す。それが勉強なのです。最終的には、試験に出る問題が解けるようにならなければ意味がありません。そのためにもラインマーカーを引くことが目的になってはいけないのです。
重要な事柄を確認できる。もともとの状態よりも、素早く確認できる。そのためにこそラインマーカーを使うのです。