FP2級合格をめざす

FP2級試験

次は、ファイナンシャル・プランニング技能検定2級

以前から、行政書士試験の合格した後、FP2級の試験に挑戦することにしていました。まだ現役だったころFP3級の資格を取得していたので、その上位資格の取得を考えていたのです。とはいえ、FPの資格所得を目指したのは、行政書士のようにFPを仕事にしようとしたわけではありません。FPは生活に密接に結びついたアドバイスが可能です。年金・保険・ローンなど暮らしやお金に関する専門家だからです。

もっとも本格的にFPとして仕事にするためには、FP1級やCFPの資格取得が必要でしょう。どうせ相談するなら上級のFPに相談したいと考えるのが普通だといえるからです。

行政書士の業務を進めていくうえで「少しでもお客様のお役に立てれば…」というのが第一の理由で、資格取得をめざしたのです。

FP3級の知識は何も残っていない

上に現役の時にFP3級を取得した、と偉そうなことを書いていますが、実はそのころの知識は、ほとんど残っていませんでした。何しろ定年退職受験生です。すぐに忘れてしまいます。

しかもFP3級を取得した後、その知識を使っているわけではありません。ですからどんどん忘れてしまい、結果として何も覚えていないのです。

どれくらいの勉強時間が必要か

何も覚えていないのですが、もしかしたら勉強をはじめれば思い出すかもしれないという淡い期待を抱いて勉強をはじめることにしました。

たしかに「株価収益率、この用語は聞いたことあるぞ」「ソルベンシーマージン比率ってあったよな」というくらいには覚えていました。その意味では全く覚えていないわけではありませんでした。

実はFP試験は、3級と2級では大きく合格率が異なります。FP2級の問題の選択肢は4択に増えるので、その分、難易度もあがります。3級は選択肢が3択です。「これは絶対に間違っている」という選択肢が判断できれば、2択になるわけです。ですから3択の場合、結構簡単に正解にたどりつくことができます。ところが4択になると、紛らわしい選択肢も増えてくるので、かなり難易度が上がります。正確な知識が必要になってくるからです。

合格率をみても、FP3級は80%程度とかなり高くなっていますが、FP2級は50%程度となっています。最も受験する実技試験によっても合格率が異なりますので、一概には言えませんが…。

全くといっていいほど忘れてしまっていることと、難易度が高くなっていることを考えれば、甘く見るのはかなり危険です。行政書士試験のように資格取得を仕事にするのであれば、何回挑戦してでも合格しなければなりません。私の場合はFPを仕事にしようとは考えていませんので、できれば1回で終結させたいと考えていました。

FP2級合格に必要とされる勉強時間は200~300時間くらいではないでしょうか。勉強時間100時間以下でも十分合格が可能なFP3級とは、状況がだいぶ異なります。

FP2級の試験は年間3回、5月・9月・1月に実施されます。行政書士試験は11月ですので、最短でFP2級を受験する場合は、1月に受験ということになります。行政書士試験終了後すぐに勉強を開始すれば、2か月程度ありますので、必要な学習時間を確保することは可能といえます。

また、試験勉強から遠ざからないうちに受験することが、資格取得の王道とも言えます。

5月試験をめざす

FP試験の年度は、9月が第1回目、1月が第2回目、5月が第3回目となります。

1月試験の受験を選択した場合には、同じ条件で、もう一度5月試験を受験することが可能です。

私は、5月試験に照準を定めました。1月試験を受験する場合、万が一勉強時間が確保できなかったり、思ったより手間取ったりした場合に時間不足になってしまうと考えたからです。時間不足のまま、もう一度5月試験を受けなおすのであれば、最初から5月試験をめざした方が良いと思いました。

また5月試験は、その年度の最終回の試験です。市販されているテキストや問題集では対象とする期間が9月試験から5月試験までとなっています。同じ内容で受験することができる最後のチャンスでもあります。というわけで5月試験に照準を定めた場合、背水の陣をひいた形になります。

とにかく1回で合格したかったので時間的に余裕もあり、最後のチャンスともいえる5月試験をめざすことにしたのです。

実技試験は個人資産相談業務

FPの資格取得をめざした理由は、「少しでもお役様のお役に立てれば…」という動機です。

FP2級の実技試験は、きんざいの個人資産相談業務・中小企業主資産相談業務・生保顧客資産相談業務・損保顧客資産相談業務、日本FP協会の資産設計提案業務の5種類の科目があります。

私の受験動機と試験の種類を合わせて考え、個人資産相談業務を受験することにしました。合格率の高い種類を選択するということも考えられます。ですが、純粋に自分が行政書士として中心の業務としたい分野と隣接する種類のものを選ぶことの方が大切だと考えました。私は遺言・相続を中心として考えているので個人資産相談業務を受験するのが適切だと判断しました。行政書士として中心とする業務を許認可業務や補助金業務とした場合には、他の選択肢もあると思います。

受験時期が決定し、受験する試験科目が決定しました。あとは合格に向けて、ひたすら勉強をするのみです。