現地事務所調査の実施

登録・開業

都道府県行政書士会での登録申請がおわりました。いろいろありましたが、受理していただくことができました。

次は、現地事務所調査です。

現地事務所調査について都道府県行政書士会の会員指導員の方から連絡があり、調査日が決定しました。

事務所調査って何をするのだろう

あたりまえですが事務所調査ははじめてです。いったいどんな調査なのでしょう。何を調査するのでしょう。緊張と不安でいっぱいです。

はじめて行政書士の方と出会う

受験勉強のところでも書いてきましたが、私は独学の受験生です。資格試験予備校へは通っていませんでした。会場での模擬試験も受験していませんでした。仕事が現役のときは、行政書士とは全く関係のない職業に就いていました。ですから行政書士の方とは出会ったことがありませんでした。行政書士の知り合いも一人もいませんでした。

ですから行政書士の方とはじめて出会ったのは、現地事務所調査のときということになります。

どんな方なのだろうと不安でいっぱいでした。お会いすると穏やかな優しそうな方だったので、安心しました。

事務所調査開始

事務所調査では「この点は、どのようになっていますか」「FAXやMAILの対応はどのようになっていますか」「作成した文書の電子データは安全に保管できるようにどのように対応していますか」「書類保管庫の大きさは、業務を進めるうえで適切ですか」など次から次へと質問がくるのではないかと思っていました。

「答えられないことがあったらどうしよう」「不十分だと審査が通らないのかな」などといった不安ばかりが先行していました。

ですが実際には、そんなことはありませんでした。事務機器やセキュリティ管理などについて少し確認があったくらいでした。

むしろ事務所を開業した後のコンプライアンスの問題、守秘義務の問題、個人情報の管理の問題など、行政書士として当然に心掛けなければならないことの確認が中心でした。

事務所調査について会員指導員の方にお聞きすると名義貸しやコンプライアンスなど、行政書士にあるまじき行為があるために、対面でそれを確認することに重きを置いているとのことでした。

私の場合、実際に事務所として「行政書士事務所設置指導基準」に照らし、不足している設備もありました。それについては「だんだんにそろえてください」と指示されました。不足しているから審査に通らないというわけではなさそうです。

この際だから、いろいろ尋ねてみた

上にも書いたように、私は行政書士という方に出会ったことは一度もなかったので、申し訳ないとは思いつつも、いくつか尋ねてみることにしました。

「仕事はどこからどのようにやってくるですか」「事務所のあたりでは、どんな仕事の依頼があるのですか」「どれくらい広い範囲から仕事の依頼があるものなのですか」「行政書士の実務に関する研修はどのくらいあるのですか」「支部としての活動はどのくらいありますか」「現状で中心となっているのはFAXですか、MAILですか」「金庫や書類保管庫はどのくらいの大きさが必要ですか」などなど。

行政書士という方にはじめてお会いしたのですから、尋ねてみたいことはたくさんありました。

事務所調査が終わり、あとになって「あれも聞いておけばよかった」「これも聞いておけばよかった」と思うこともたくさんありました。

自分は質問攻めにあったらどうしようと思っているくせに、自分からは質問攻めにしているような状況でした。

お話を伺っているうちに何となく今まで抱いていた不安が払拭されていきました。現実に行政書士として活動している方の説明には説得力がありました。説得力があるだけに安心した気持ちになりました。「本当に何とかなればいい」心からそう思いました。

事務所調査 無事終了

事務所調査も何とか終了することができました。登録申請も終わり、事務所調査も終わり。あとは提出した種類が都道府県行政書士会の会長決済を経て、日本行政書士連合会におくられ、会長決済をいただいた後、行政書士名簿に登録されれば、いよいよ行政書士です。

仕事があっても、なくても、行政書士を名乗ることができるようになります。現在の 無職 の状態から職業 行政書士 と答えられる状態に格上げです。

名簿登録まで1か月半くらいかかるようです。本当に待ち遠しい限りです。ここまで長い道のりでした。

名簿登録までの間、「実際に依頼がきたときに対応できるように、勉強していかなければ」と思うことしきりです。